2011年11月30日水曜日

ぜんざい

日が暮れるのが早くなった。
日が暮れると、途端に冷えてくる。
冷えてくると、温かいものを口にしたくなる。
小腹が空いた夕方、急遽、ぜんざい作りを始める。
餅入りぜんざいで、お腹も身体もポッカポカ。

満足したところで、夕飯作りに取り掛かる。
通常通り、夕飯を食する。
良いんだろうか・・・・。
身体はどんどんブックブク。

2011年11月19日土曜日

ホワイトハウス

『真っ白な 陶~磁器を~ 眺めては 飽きもせず~~』
頭の中で小椋佳の歌声が響いていた一日であった。

都心で優雅に暮らす友人の家で、四半世紀の付き合いになる旧友達と同窓会が執り行われた。去年、新築マンションに引っ越した友人。どんな部屋なのか、ワクワクしながらの訪問である。

玄関ドアを開けられ、まず、躊躇してしまった。“どこまで靴で入って良いの?”バリアフリーの床は、ドアから一面、真っ白である。外人仕様の造りだ・・・・。部屋の中は、床、壁、天井、家電、家具、すべてが真っ白である。そして、白いテーブルの上に並べられたヨーロッパ各地の有名磁器も、白で統一されているではないか。ものすごい徹底ぶりである。美しい・・・。

近所のフレンチレストランのシェフにお願いした料理が次々と運びこまれ、とっておきのシャンパンやワインをたらふくいただき、「もぅお腹一杯」と云いつつも、別腹が次々と登場し、ケーキ、和菓子、ジェラート、メロンとたいらげてしまったのである。喋り続け、飲み続け、食べ続けた6時間であった。

帰り際、友人から全員に手渡されたのが『あざぶ最中』であった。皮と餡が別に包装されており、食べるときに合体させて食するものである。商品の中の説明書きには「皮に餡を乗せたら、数秒たりとも放置してはならぬ」と記されている。早速、素早い動作をイメージしながら、準備を整えていただくことにした。これはこれは絶品である!サクサクの皮のなんと軽やかで芳ばしいことか。粒がしっかりと残ったねっとりした小豆餡との相性も抜群である。和菓子好きではあるものの、これまで最中の評価は低かった。しかし、『あざぶ最中』は別格である。これは住所を頼りに是非とも買いに出掛けねばならぬ。それにしても、『あざぶ最中』の一幸庵は、小石川所在なのに、何ゆえ『あざぶ』なのであろうか。

2011年11月16日水曜日

東京オアシス

まったり系の映画。
難解。まったく解らんかった。

今までの同シリーズとの違いは、美味しそうな料理が出てこなかったこと。
唯一登場したのが“きつねうどん”。
なぜ、きつねうどん?

2011年11月12日土曜日

St.Cousair

美味しいランチを求めて、北信州・飯綱高原までひとっ走り。

St.Cousairはワイナリーである。山を開拓したぶどう畑の中に、ワイン工場、ジャム工場の他に、レストラン、Shop、Cafe、そして教会までをも併設している。
先日、知り合いから頂いた“All Fruit Jam(砂糖不使用ジャム)”がたいそう美味しかったので、取り寄せようとHome Pageを検索したら、レストランがあるではないか。こりゃ、買い物がてらお食事に行かねば・・・・、と出掛けることに相成ったのである。

青い空の下、色付く山々を眺めながら、ソーセージをツマミにワインを飲む。
あ~、至福の時である。

たらふく飲んで食って、店員さんに「たくさん買っていただいて、有難うございますぅ。」と感謝されるほど買い物をして、極楽気分で帰路についたのであった。

2011年11月10日木曜日

映画研究

東京キャンパスで開講されたスクーリング、『映画研究』に参加した。

映画がメチャメチャ好きってな訳ではないが、時々は観る。メチャメチャ好きってな訳ではないため、観る映画には偏りがある。メチャメチャ好きってな訳ではないため、映画の面白さを判ってないのではないかと思う。映画についての知識が増えれば、もっと楽しめるのではないかと思った。

講義は、映画の誕生時、紙に描いた馬の絵を手動で回転させて動画風に見せる時代から始まった。映画技術は、サイレントからトーキーへ、モノクロからカラーへ、固定カメラからモーション・コントロール・カメラへ、合成からコンピュータ・グラフィックスへと、1895年にリュミエール兄弟が映画装置を発明して以来、一世紀ちょっとで飛躍的に進歩した。映画館という特定の場所で観るものだった映画は、今や、インターネットを通して、いつでも、どこでも、何でも観ることが可能になった。多くの手間と高度な技術と多額の費用がかかっていたため特定の人しか作ることができなかった映像は、今や、安価な録画装置と既成の画像編集ソフトと無料投稿サイトにより、誰でもが世界に向けて自作の映像を配信できるようになった。技術の進歩って、すごいな~。

3日間で観た映画の数は約60本。2分弱の短編から1時間超の長編まで、くっだらないがメチャメチャ笑えるサイレント・コメディから、観ているのが辛くなる重~いドキュメンタリーまで。あ~、面白かった。

講義の最初に、講師が「映画は、視覚芸術である」とおっしゃったのが印象的であった。GBMや効果音は内容を盛り上げるためには有効な手段であり、会話は内容を判りやすくするためには必要である。だが、サイレント映画や余計な説明を省いたアニメーションを観て感じたことは、飾り物を削ぎ落とした映像は、鑑賞者に想像する余地を残し、それぞれに考えさせることにより、より豊かな表現になっているのじゃないかな・・・ということだった。

2011年11月7日月曜日

ゴボウ茶

ゴボウ茶を作った。
淹れたお茶は、味も薫りもゴボウチップスである。

テレビを見ていたら、アンチエイジング専門医と名乗る、うさん臭い雰囲気の、若作りしたオジサンが登場した。そのオジサンが自信あり気に宣ったのである。
「僕は、ゴボウ茶を飲んで、痩せて若返った」と。

先日、ナイシトール宣告をされてしまった私である。マユツバ物の話ではあるが、ゴボウは嫌いじゃないので、試してみることにした。作り方は簡単である。

1.ゴボウをピーラーでササガキする。
2.天日干し または 電子レンジで7~8分加熱する。
3.フライパンで乾煎りする。
4.熱湯で煮出す。

美味しくいただいたが、ホワイトチョコ・ラスクと一緒に飲食してたら、絶対に効かないと思う。

2011年11月5日土曜日

常磐津

常磐津なるものを聴きに参った。

三味線の音色が好きで、以前から文楽を観に行ったり、長唄を習ったりしていた。好きではあるものの、実のところ、義太夫節だとか常磐津とか、小唄・端唄・長唄の違いは知りもせなんだ。

永年のモヤモヤは、『日本芸能史』を学ぶことにより、すっきりと解消したのであった。

三味線音楽には、「西のもの」と「東のもの」がある。また、東西それぞれに「語り物」と「歌い物」がある。義太夫は西の語り物、常磐津や清元は東の語り物である。地唄・端唄は西の歌い物、長唄は東の歌い物であるそうな。西の語りは関西風のイントネーションでコッテリ派であり、東の語りは江戸風の粋なサッパリ派という違いがあるそうだ。文楽の義太夫のねちっこさは、そんなところから感じられるようである。

さて、初めて常盤津の演奏会に出向いたのである。日本芸能史の講師から「もし、いらっしゃるようでしたら、チケットを差し上げますよ」というお誘いをいただき、ゲットしたものである。パンフレットを見てみると、講師先生が司会役ではないか。な~るほど。席に着き開演を待っていると、粋な料亭の女将風な女性がニコやかに近づいてくるではないか。「おやおや先生、美しく化けるものですな~。」

本日の演目は『朝顔日記』の宿屋の段と大井川の段。舞台となる島田と大井川は、我が実家の近くであり、楽しみが倍増した感じである。

■宿屋の段
美雪(後の朝顔)という女性が、離れ離れになった阿曽次郎を思うあまり、眼を泣きつぶして失明してしまう。失明した朝顔は、後に再開した阿曽次郎に気付くことなく、また、阿曽次郎は周囲の手前名乗ることもできず、すれ違いとなってしまう。

■大井川の段
前途を悲観した朝顔は、大井川に入水しようとしたが徳右衛門に助けられる。徳右衛門は、朝顔が恩人の娘であることを知り、自らの腹を切り、その血に薬を混ぜて朝顔に飲ませる。すると、たちまち朝顔の両眼が治り、徳右衛門は絶命する。朝顔は、下僕をつれて阿曽次郎を追う。

朝顔日記は、70年以上振りに上演された演目であるそうだ。行き別れだの、命をもって誰かを助けるなんぞは、17世紀としてはありがちな話である。現代では考えられない・・・・・。

2011年11月3日木曜日

高尾散策

↑愛用の猫ヘルメット。

4~5年振りに単車の後部座席に座った。単車持ち主が腰を痛めて以来、永らく駐車場に放置されていた単車であるが、今年に入り、ボチボチ出動することができるようになった。暑くもなく寒くもないこの時期、単車でのお出掛けは気持ちが良い。八王子辺りまでは緑一色の街路樹であったが、高尾に近くのイチョウ並木は黄色7:緑3と色付き、秋の風情満載である。

さて、久し振りのヘルメット装着である。スポッと被ってみれば、内側のクッションに両頬が前方に押され、前から見ると豚顔である。後ろ姿は愛嬌のある猫なのに、前は豚。こりゃ、いかんだろう。

そして、筋肉がなくなり、脂肪だけになった尻。ヤワな尻の上に、あきらかに重量を増した上半身が乗っかるのである。高尾に着く頃には、尻の骨が痛いではないか。あ~、絶対にいかんだろう。

体重はさほど変わらないのに、体型はどんどん変化していく。単車持ち主からは、「ナイシトール飲んでください。」と命じられてしまった。

2011年11月2日水曜日

ステキな金縛り

コメディ映画が好き。
映画は娯楽だと思っているから、笑える映画が好き。

三谷映画は、バカバカしいと思いながらも、観たい衝動にかられる。今回の作品も、本当にふざけている。突拍子もない筋書きと、すべての登場人物が変人であれば、面白くない訳が無い。「ショーモナイ喜劇」と云ってしまえばそれまでであるが、まぁ、娯楽だから・・・・。豪華キャストが、チョコチョコと登場するのであるが、皆さん、バカバカしい役どころを見事に演じているところはサスガである。きっと楽しい撮影だったに違いない。

2011年11月1日火曜日

栗の渋皮煮

毎年、秋になると、長野から巨大な栗が大量に送られてくる。

美味しいものに虫はつきもので、虫に食べられないうちに人間様が頂戴するためには、時間との戦いである。そうは分かっていても、栗の皮剥きは一苦労で、なかなか気が進まないのが常である。

毎年、旦那が一苦労を買って出てくれていたのだが、何を血迷ったか、今年は『私がやる!』宣言をしてしまったのだ。栗料理といえば、バカの一つ覚えの栗ご飯しかしらない私である。大量の栗を全部栗ご飯にしたら何週間食べ続けなければいけないのか。好きではあるが、ちょっと・・・・ね。

大粒の立派な姿の栗達である。その姿を残しつつ、大量に消費できるのは何かと云えば、栗の甘露煮である。これだったら、お茶と一緒にバクバク食べられてしまう。さらに、渋皮煮であれば、渋皮を綺麗に剥く手間が省ける。

そうだ!渋皮煮にしよう!

(1)生の栗を15分程熱湯につけ、鬼皮を柔らかくしてから、栗々坊主で鬼皮を剥く。
(2)重曹を入れた湯で、20分程渋皮状態の栗を煮る。
(3)煮た渋皮栗を水にとり、栗の表面を綺麗にする。
(4)砂糖を溶かした湯を煮詰め、渋皮栗を入れて20分程煮る。

やってみればオチャノコサイサイである。渋皮栗を重曹を入れた湯で煮ると、表面がツルツルになるのには驚きであった。初体験ではあるものの、上々の出来栄えで、茶友にも瓶詰めを献上してしまった。

栗を煮ている最中、茶色くなった煮汁を見て、『この煮汁で絹糸を染めたら良い色になるんだろうな・・・・』なんて思ったりしている時、ハタと思い出したのであった。

そうだ!栗の鬼皮は染料になるのだった!

ってな訳で、中身は渋皮煮となり、鬼皮は染料にするため保管庫へと納まったのであった。

2011年2月26日土曜日

貴人清次

今日の茶室の設えは、雛祭り一色であった。

軸は内裏雛、花は桃と菜の花、床には雛人形、棚は徒然棚、お菓子は桜餅、茶碗や茶器、蓋置きも雛祭り関連で、ついでに釣釜ときている。我が家には雛祭りグッズがないため、女子としては、ひとしお嬉しい設えである。

徒然棚を使うとなると、薄茶のほうが楽しかろうと思い、貴人清次を稽古することにした。毎度のことながら、貴人さんを迎えて茶をするなんて有り得ないが、お茶ごっことしては面白い点前であろう。

全神経を集中させてもなお揺ら揺らしてしまう釣釜の不安定感が、茶席に動きを演出して、ゆったりとした気分にさせてくれる。いつの間にか、良い季節になったものである。

2011年2月23日水曜日

茶窓間話

月1度、古筆で認められた茶書を読む勉強会に参加している。茶窓間話は、茶室の窓から聞こえてくる話をまとめた書である。平安文字で書かれた江戸時代の書物らしい。

会話には、数寄雑談と世間雑談があるが、茶室においては世間雑談は御法度とされている。政治、宗教、嫁姑の悪口等々、世間一般の下世話な内容を話題にすることは無粋ということだろう。茶室で好まれる数寄雑談は、常人にはとても難しい。茶の造詣が深くないと会話に参加できないし、古典文学や和歌の知識も求められ、あらゆる教養が必要となる。私には、とても及ばない世界である。

そんな常人のための参考書が茶窓間話である。茶室で引き合いに出せる話題が盛りだくさんなのである。しかるに、平安文字を読み砕くのが、これまた難しい。分かれば面白いのだが、なかなか先に進まない。今日は、登場した一文字『曙』で一盛り上がりした。『曙』と『暁』の違いは何か?日本語は面白いの~。

2011年2月17日木曜日

文楽

春の文楽鑑賞は、時代物2本。
・芦屋道満大内鑑
・こもち山姥

芦屋道満は、陰陽師・安倍晴明が白狐の子であったという伝説を基にしたお話し。山姥は、恋人によって不思議な通力を持った八重桐のお話し。2つの話しの共通点は、晴明の生母・葛の葉が、美しい姿から白狐に変化し、八重桐も美しい女性から、角を持った山姥に変化するところであろうか。一瞬にして替わる様は、人形使いのなせる技であろう。文楽らしい話しで楽しかった。

2011年2月15日火曜日

スープ手延べ生姜めん

生姜好きにはたまらない逸品を発見した。

「島原農業高校」と「めんの山一」による産学連携プロジェクトで商品化された『スープ手延べ生姜めん』である。麺は手延べそうめんに生姜が練り込まれており、やや茶色を帯びている。スープは生姜風味のチキンコンソメである。味も香りも生姜一杯で、生姜好きにはたまらない一品だ。インスタントラーメン同様、鍋で3分茹でれば出来上がりである。食せば身体がポカポカ温まり、1食あたり176kcalってのも嬉しい。そのままでも美味しいが、野菜を一緒に煮込めばミネストローネ風になり、満足感も増すってものである。

2011年2月12日土曜日

逆勝手

寒~い時期は、大炉の季節である。

大炉は、炉畳の中の炉の場所と対角に切るという決まり事があるそうな。対角線上に炉が切ってあると、それぞれの点前座に座ると、炉は右側にくるが、大炉は左側にくることになる。炉の位置が左右逆転することにより、点前も全て左右逆転して行われるのが逆勝手である。逆勝手の場合、小難しい点前をすることはなく、濃茶も薄茶も平点前がおこなわれることが多い。平点前は基本の点前であるが、手と足が左右逆になるだけで、なんともやり難いものである。身体に染み付いた足運び、手捌きは、脳ではなかなか切り替えられないようである。

2011年2月11日金曜日

Primi Baci

















Primi Baciは、井の頭公園脇にあるイタリアンレストラン。
数年前に開店した店だと思うが、開店当初から気になっていたところである。

2月11日(建国記念日)は、我々が乃木神社で結婚式を挙げた日で、我が家では『結婚式記念日』と呼んでいる。今年は、思いがけず、夫が妻に内緒でPrimi Baciを予約してくれていた。夫が洒落たレストランを予約するなんて、めったにないことで、嬉しいものである。

この日、東京は大雪だった。予約がなければ外出しないような天気だ。が、場所はPrimi Bachi、それも一日一組限定のプレミアムコースとなれば、心はルンルンである。案内されたのはテラス席の奥。雪を眺めながらの食事となった。テラス席は、暖房器が設置され、ブランケットが用意されているとはいえ、食事が進むにつれて深々と冷えてくる。ブランケット2枚を足腰に巻いての食事と相成った。そんな寒さを吹っ飛ばすように、食事もカクテルも美味であった。普段ほとんど口にすることがないフォアグラだのトリュフだの・・・・・、食べ慣れない我々の口には勿体無い食材が次々と登場した。たま~に贅沢な食事をするのは良いの~。

2011年2月7日月曜日

QVAクッキー

久し振りにQVAクッキーが届いたぞ~。

今回は、パレピニオン、レモンケーキ、ブラウニー、ガレット・ブルトン・サレ、ココアクッキー、チョコアーモンドの大量詰め合わせ。少し早めではあるが、ブラウニーはハート形に焼かれ、ガレットにはバレンタインシールが貼られていた。味はもちろん天下一品であるが、包装にまで配慮されているところがサスガである。

2011年2月6日日曜日

ゆう季

















地元のお気に入りの店の一つ、『ゆう季』。

『ゆう季』は、地味な街には珍しくお洒落な店構えである。内装もセンスの良い小物で飾られ、清潔感があり小洒落ている。知らないで店内に入れば、そこが釜飯屋だとは、とても思えないに違いない。

『ゆう季』は、釜飯屋でありながら、釜飯に至るまでのコース料理はフレンチっぽい仕上がりである。本日のメイン料理は、“帆立の香草パン粉焼き”であった。そもそも、一番の売り商品である釜飯は、帆立や海老や牡蠣やうなぎ等々、大振りな具材がドッサリ入っている。釜飯に使う食材をアレンジすれば、お洒落な一品料理が出来上がるってことなんだと思う。白ワインと一緒にフレンチ風料理をいただき、最後の〆に釜飯をいただけるなんて、あぁ~日本人で良かった~~~。

2011年2月5日土曜日

台天目

先週に引き続き四ヶ伝の稽古。

台天目は、天目台の上に天目茶碗を乗っけた点前である。大事な大事な天目茶碗を、丁寧に丁寧に扱いましょうってのが特徴である。唐物茶入同様、本物の天目茶碗を所持することは有り得ないため、所作を覚えるだけの手前である。大事な大事な茶碗の扱いだけに、面倒な手順が次から次へと登場する。自らの記憶力を試すには良い機会である。・・・・ほとんど覚えていなかった・・・・。手順以前に、袱紗捌きや足の運び、道具を置く位置に思いっ切り駄目出しをされ、それはそれで願ったり叶ったりの稽古内容であった。

天目茶碗は、宋代後期、南中国の福建省・建窯と江西省・吉州窯が中心となって、輸出用として製作された黒釉磁器である。建窯は油滴天目、曜変天目、禾目天目、吉州窯はタイヒ天目が代表的である。天目の名の由来は、建窯と吉州窯は並んでそびえる山の上にあり、麓から見上げると、窯が天の目のように見えるところからきている・・・・と何かの本で読んだ・・・ような気がする。

2011年1月30日日曜日

健康診断

日建クリニックの家族健康診断を受診した。

会社勤めをしていた時代、年一度、人間ドックを受診していた。会社から受診費全額補助が出たため、自己負担なしで、立派な施設でゆったり検診を受け、受診後はホテルのランチを楽しんだものだ。

健康だと思い込んでいる中において、5~6万円を自己負担して人間ドックを受診する勇気がなく、昨年は見送ってしまった。年齢的に心配なことも増え、今年初めて、健保の扶養家族が利用できる集団検診に申し込んでみた。

場所は、三鷹公会堂の会議室。???会議室???である。衛生的とは思えない、そんな場所で大丈夫なの?持参物は、検便、検尿、子宮ガン検診と多い。自宅で準備できることは自宅で済ませるってことなんだ・・・。初めてのことにドキドキしながら会場に向かうと、公会堂の脇に街で見慣れた大型バスが停まっている。なんじゃ?これがレントゲン車だったとは・・・、知らなんだ・・・。受付を済ませて会場を見渡せば、多くの女性達がいるではないか。皆さん、神妙な面持ちで控えていらっしゃる。身長、体重、血圧等を測るオープンなコーナーと、問診、エコー等用のカーテンで仕切られたブースがいくつか並んでいる。検査は整斉と進み、最後はレントゲン車で終了である。洋服を着たままの体重測定や、服をたくし上げてのエコー検査等、やけに簡単ではあったが、人間ドックと同じ内容の検査を受けて終わった。

豪華な施設やランチはないけど、こんなんで充分なんだと思った。結果に問題ないことを祈っている。

2011年1月29日土曜日

唐物

昨年後半頃から、四ヶ伝の稽古を敢えて避けていたが、今日は、久し振りに唐物を選んだ。

唐物茶入は、唐から渡来した薬壷を茶入に見立てたものである。もともとは粗末で安価な雑器であった壷が、日本の茶人に好まれたことから、今では高価な美術品になってしまった。現代の茶道具屋で唐物として売られている物は、ほとんどが唐物を写した和物である。本物の唐物茶入は、数が少なく、まず入手不可能であり、値段は、家一軒が建つほどらしい。写し物には興味がなく、しかし、本物を持つことは一生ないと思うと、稽古のための稽古をしてもしょうがないんじゃないかと、少々斜に構えた見方をするようになってしまっていたのだ。

しかしまぁ、いろいろな点前をするってのは、気分が変わって楽しいものである。久し振りで忘れていた事も多いから、これからは、たまには四ヶ伝もしましょうかね。

2011年1月28日金曜日

水ようかん

福井出身の茶友カナブンから、福井名物の水ようかんを頂いた。

関東では、水ようかんは夏の食べ物で、形態は一人分ずつがカップに入っていたり、棒状になっていたりする。福井では、水ようかんは冬の食べ物らしい。箱の絵柄も雪景色である。そして、いただいた水ようかんは、箱の中一杯に板状になっており、食べたい分量を切り分けて食するようになっている。

乾燥した暖かい部屋で食べる冷たい水ようかんは、口に心地よく美味しい。微かに苦味を感じるのは、黒糖だろうか・・・?と原材料を見てみると、コーヒーが入っている。小豆、液糖、三温糖、グラニュー糖、黒糖、トレハロース、寒天、食塩に加えてコーヒーである。複数の糖類の甘さに、少々のコーヒーの苦味が重なり合って絶妙である。さすが、福井名物!

2011年1月27日木曜日

安納芋

種子島から安納芋をお取り寄せ。

サツマイモは、芋の王様だと思っている。焼いても蒸しても揚げても美味しいが、何より焼き芋が大好きである。八百屋さんや流しの焼き芋屋で買っても美味しいのだろうが、何たって焼きたてでしょう!

で、我が家には焼き芋専用の鍋がある。捨てる直前のような古い鍋に、河原で拾ってきた石が敷き詰められている。冬の間中、他の鍋釜を押しのけて、この焼き芋鍋が常にコンロに鎮座している。鍋に芋を入れて弱火で1時間ほど焼いていると、次第に部屋の中に甘くて芳ばしい香りが漂ってくる。香りだけで幸せになれるが、一口食せば極上の気分である。

より美味しい焼き芋が食べたいという欲求にかられ、とうとう種子島から石蔵安納芋を取り寄せるまでになった。これがメチャ美味しい。焼き上がった芋は、真っ黄色、蜜たっぷりで甘~くて、しっとりねっとりした食感である。この味を知ってしまったのが幸なのか不幸なのか・・・・。うぅ・・・・美味しい。

2011年1月22日土曜日

長緒

初釜茶会も終わり、今年も稽古が始まった。

月3回の稽古は、師匠からの指定がない限り、自分で稽古内容を決める。いつも、「今日は何の点前をしようかしら・・・」と考えながら稽古場に向かう。毎回思い悩むのが面倒になったので、昨年11月の炉開きから、点前一覧表を作り、半年間(炉と風炉)でまんべんなく稽古できるようにチェックすることにした。師匠からの突然の指令により変更することもあるが、点前一覧表は便利である。

今年最初の稽古は、長緒大海茶入の点前を選んだ。何度やっても長緒の始末が綺麗にできないし、大海の扱いも覚えられない。次回、稽古待ち時間の間に自習することにしよう。

今では、ほとんどの仕覆の紐は短く、扱いが楽であるが、昔々はみんな長かったらしい。ある時、利休が短くして使ったら、「これは楽チンで良い」と茶人達に受け入れられ、広まり、定着したそうな。ここでも利休の創意工夫が見られるが、使い古した紐の傷んだところを切ったら短くなったとか、もともと紐の長さが足りなかったとか、実はそんな理由からだったりして・・・。

2011年1月21日金曜日

武蔵野会

恒例の武蔵野会新年会が催された。

場所は、毎度お馴染みの『福松』。なかなか美味しい寿司屋で、何よりも寿司が大好きな私は、いつもコース料理〆の握り寿司を楽しみにしている。が、今回は、幹事の心境の変化か、新たなメニューの宣伝か、会席料理が登場である。先附、御椀、向附、温肴、焼物、止肴と、美しくも美味しい旬の料理が続き、いよいよ食事と相成ったが、残念ながら鯛ごはんである。もちろん、鯛ご飯も美味しいのだが、身も心も寿司を期待していた身体にとっては、少々酢の物不足であった。しかしまぁ、この界隈でここまでの料理をいただける場所はなかなか無いと思うので、新年の贅沢料理としてはまずまずであろう。

それにしても、相変わらずオジサマ連中は元気一杯であった。決して若くはない身体を甘やかすことなく、仕事に趣味にと邁進しているようである。最年少の私も負けてはいられない。ピョンピョンと活動しなくては・・・・。

2011年1月20日木曜日

大寒の女

1月20日は大寒。この日から節分までが、一番寒い時期だと云われている。

51年前の大寒の日、私は産まれた。自宅出産だった。歯科以外は何でも診てくださる近所の爺さん医者・広瀬先生にとり上げていただいた。私が産まれた時、3歳上の兄は、ハス向かいの食堂・みます屋に駆け込み、みます屋のばぁばに「一匹しか産まれなかったよ~!」と報告したらしい。

その後、私が小学生までの間、文明堂のCMで子豚数匹がラインダンスを踊っている映像をみては「日月が出てる!」と笑われ、NHKで3匹の子豚を見ては「日月だ!」とからかわれ、エースコック(?)のCMが流れれば「豚豚子豚、お腹が空いた。ぶぅ~!!」とおちょくられる毎日だった。頻繁に子豚子豚と云われ続けた私は、ある日、大泣きをして、「子豚じゃないもん・・・」と云って兄に取っ組み合いの喧嘩を挑んだのである。それ以来、兄の口から子豚が消えた。

想い返すに、私は、産まれた時から子豚人生を歩んでいたのかも知れない。今は大豚にならないよう、飛んだり跳ねたり歩いたりと、ささやかな抵抗を続けている。そんな健気な“大寒の女”を励まそうと、“小寒の男”(夫は1月6日生まれ)からの誕生日プレゼントは、『プラチナ電子ローラー ReFA』 と 『充電式カイロ ecoro』である。「身体を温めて、ローラーで下がった肉を持ち上げてくれ」というセツナイ願いが心に痛い。

2011年1月19日水曜日

ヒップアップ大作戦

大きく成長したお尻、重力に負けたお尻を、少しでもマシにしようと、ささやかな抵抗を始めた。

一昨年来、和服生活を楽しんでいる。和服の良いところは、洋服の流行とは無縁であり、色彩感覚も洋服とは異なるため、自らの好みを押し通せるところにあると思っている。そして、直線裁ちで、全身が覆われるため、体型がカバーできるという長所もある。しかしながら・・・である。やはり、小柄な人は小さく見えるし、大柄な方はそれなりに見える。

ここのところ、自分の和服姿を全身鏡で眺めては、ため息をつくことが多くなった。正面から見ると、帯の下方、太ももの辺りが横に張っている。横から眺めると、帯の垂の下に、お尻が出っ張っている。これは・・・・。体型がカバーしきれていない。なんともスッキリとしない立ち姿である。情けない。

前々から気付いてはいたが、ますますドンドン一段と、お尻が広がり、下がり、モモと一体化してしまっている。これはイカン。胴長、短足の強い味方である和服ですら似合わなくなってしまったら、着る物がなくなってしまうではないか。

ってな訳で、気合を入れてウォーキングをすることに相成った。姿形から入るのが良かろうと、吉祥寺のABC MartでReebokのEASYTONEを、武蔵境のイトーヨーカ堂でウォーキング・ウエアを購入した。なかなか良い感じである。今のところのお気に入りは、深大寺往復の1時間15分、約9000歩のコースである。はて・・・いつまで続くことやら・・・・・。

2011年1月18日火曜日

仲間入り

新たな年を迎え、我が家に新たな住人が仲間入りした。

名前は、ROCCO。
全長は、約30cm。
食事は、単三電池3本。
特技は、転げ回りながら爆笑すること。

お腹の中に笑い袋が仕込まれているのだが、この笑いが半端ではなく、爆笑なのである。おまけに、何がそんなに可笑しいのか、床の上を転げ回りながら爆笑するのである。目玉の上にある小さな光センサーで、ちょっとした光の変化を感知しては、勝手に笑い転げている。

笑い袋は昔からあるが、犬が転げ回りながら笑うってのが可愛い。生き物の世話を上手に出来そうもない私には、ちょうど良いペットである。

しかしまぁ、笑い袋ってのは楽しいものですね。笑いはつられるものなんですね。今年もたくさん笑って過ごせるように願っています。