2010年4月21日水曜日

Cembalo

夏日となった今日、久し振りにランチタイム・コンサートに行った。

今回のランチタイム・コンサートは、高田泰治によるオール・バッハ・プログラムのチェンバロ・リサイタル。1時間の予定が、ちょっとおまけが付いて1時間半の演奏となった。昼のゆったりした時間に、チェンバロの癒しの音色がなんとも心地よい時空間であった。高田泰治さんは、主に関西を中心に活躍されているらしい。「関西」と言う響きに似合わず、ハニカミ系の大人しそうな好青年であった。姿勢を正してチェンバロを弾く端正な横顔を拝見するに、何故に関西を基盤にしているの?などと、余計なことを思いながらの鑑賞であった。

2010年4月18日日曜日

松露庵

3ヶ月振りに茶道のお稽古をした。

師匠のお加減が芳しくなかったため、2月以降、お稽古が中止されていた。ようやく近場であれば外出できそうにまで回復されたので、武蔵野市の施設である松露庵をお借りして、お稽古をしていただくこととなった。

小間で薄茶点前を見ていただいたが、台目畳での点前に不慣れなため、平点前も一苦労である。8畳間では、濃茶付花月を見ていただいた。花月は、5名で花月札を引いて行う、ゲーム感覚満載の一席である。引いた札によっては、何度もお茶をいただける人あり、何度も点前に当る人あり、席の移動もなく茶も飲めず、ただただ座っているだけの人ありで、楽しくもあり苦しくもありの席である。今回、私は、幸いにも点前あり、喫茶あり、座変りありと忙しく過ごすことができ、とても勉強になった。

久し振りの正座はかなり辛かったが、茶友に会えて、近況報告なぞしながらワイワイ過ごせ、楽しい一日であった。

2010年4月11日日曜日

Come sta?

4日間のイタリア語講座が終了した。

後半2日間の講師は、ちょっと女性っぽいイタリア男子だった。ゴリマッチョ先生もおかま先生も、とても丁寧に上手に教えてくださった。先生が変わると、教え方や表現が変わって、より理解が深まるようだ。

さて、4日間でどうにかこうにか身に付いたと思われることは、挨拶と簡単な自己紹介だけである。長時間の勉強の割には、“えっ・・。これしかやってないの・・・”って感じだが、abc・・・の読み方すらも知らなかった私にとっては、なかなかの進歩なんじゃないかと思う。苦しみながらの4日間ではあったが、笑いのある明るい教室で、楽しみながら過ごすことができ、満足している。

そう云えば、夫の愛車Bianchi(イタリア製の自転車)について知ったことがある。Bianchiは、イタリア語の苗字らしい。イタリアの空の色を模した車体にデカデカとBianchiと書かれているが、これは、SuzukiやTOYOTAと同じなんだ・・・・。

Arrivederci!

2010年4月8日木曜日

イタリア語講座

語学が大嫌いな私。ただただ覚えなければいけない語学学習が大の苦手である。その私が、何をトチ狂ったのかイタリア語を勉強してみようと思ってしまった。ちょっとした気の迷いである。

今日から90分×3講義を4日間。先生はゴリマッチョのイタリア男子。イタリア人らしく、明るく陽気で女性に優しい。イタリア語初心者としては、安心できる存在でホッと一安心である。が、内容は易しくはない。まずはアルファベットの読み方から始まった。驚きである。イタリア語では、JとKとWとXとYは使われないらしい。スペルには書くけど発音しない文字がある言語が存在することは知っているが、そもそも文字として使われないなんてことがあるとは驚きである。その程度の知識もないことに呆れられると思うが、それほど馴染みがなかったのだから、しようがない。身に付くまでには宇宙ほども遠いが、知識が少し増えたと思って良しとしたいと、自らを慰めて1日目を終了。

さぁてと、acetoを買って帰ろっと・・・。

2010年4月4日日曜日

浮岳山深大寺

仏像鑑賞第一弾。

仏像の本を読むと、「東京 深大寺」が登場する。深大寺は、我が家から自転車で15分位の場所にあり、以前一度遊びに行ったが、そんな立派な仏像が納められているとは知らなかった。ってな訳で、桜の花見がてら、早速拝みに行くこととなった。

深大寺に安置されている銅造釈迦如来像は、白鳳時代の作で、都内最古の仏像である。深大寺が創建される以前に作られた仏像が、何ゆえこの寺に在るのかは謎らしい。7世紀後半に造られた如来様は、像高83.9cmで、静かに台座に腰を下ろしていらっしゃる。口端を窪ませ微笑みを浮かべた童顔と云い、背筋を伸ばした端正な姿勢と云い、若々しさ瑞々しさを感じさせ、拝見していて清清しい気分になる。如来様はガラス張りの釈迦堂に安置されており、いつでも無料で拝顔することができる。ホッとしたい時には、また会いに行くことにしよう。

仏像鑑賞記念に、朱印帳を購入し、記帳していただいた。話に聞いたことがある朱印帳だが、まさか自分が持つことになろうとは思ってもいなかった。これから寺社仏閣を訪ねるときには、必須アイテムになるであろう。

2010年4月2日金曜日

梁(ヤン)の家

オペラお勧めの韓国家庭料理屋に、クラモッチと3人で行った。場所は新宿百人町。JR大久保駅から徒歩2~3分の場所である。野菜中心で、どの料理もとても美味しく、お肌プルプルになると評判の干しタラのスープもいただき、明日が楽しみである。

新宿、東中野は馴染みがあるものの、その間にある大久保駅を利用したのは初めてであった。案内してもらった路地は、なんとも昭和な雰囲気で、懐かしいような怖いような、不思議な空間であった。昭和の雰囲気を醸し出している一つの要因に店名がある。その中の一つに「スナック あけみ」があった。“あけみ”と云う名前は、コントネタで飲み屋の女として登場する代表のようであるが、実際にその名前の飲み屋は見たことも無く、おそらく今時はそんな源氏名を使っている女性もいないんじゃないかと思っていた。・・・・が、あった。さすが大久保である。会員制の店らしいが、入口にいかにも怪しい看板が出ていた。この名も近々消え去るのではないかと思い、昭和の記念に撮影してみた。

2010年4月1日木曜日

新学期

今日から5回生。

あっという間に4月になってしまった。3月は、新年度のスケジュールを検討しつつ、講座の申し込みやテキストの取り寄せ等の準備で終わってしまった。早いもので、京都造形芸術大学で学び始めて5年目に突入した。一緒に入学した学友の中には、難関の卒業制作も無事に終え、4年で卒業された方々がいらっしゃる。私はなんとのんびりしていることかと、我ながら呆れてします。そうは云っても、一つの課題を勉強しだすと面白くなり、より深く知りたくなり、単位取得そっちのけで嵌ってしまっているのが実態であり、それはそれで良いんじゃないかと思っている。

携帯電話の基本料金も学割プランに変更し、今年度は、前年度にまして、学生モード全開である。造形大のほかに、地元のルーテル学院大学での日本文化史の聴講、裏千家茶道協会の講座を2つ、イタリア文化会館でのイタリア語講座と盛り沢山である。ちょっと欲張りすぎのような気もしなくもないが、「興味を持ったことは、取り敢えずやってみよう」精神でいこうと思う。

造形大では、去年から興味を持ってしまった歴史関連を引き続き勉強しようと思う。まずは、日本美術史からはじめようと、仏像の本を読みあさっている。時代毎の表現や技法の違いが分かると、これが面白い。少しばかり知識が増えると、実物を見たくなる。昨年度は美術館や展覧会に月2つのペースで行ったが、今年は仏像を月2つ見に行きたいと思っている。楽しみである。