2011年11月19日土曜日

ホワイトハウス

『真っ白な 陶~磁器を~ 眺めては 飽きもせず~~』
頭の中で小椋佳の歌声が響いていた一日であった。

都心で優雅に暮らす友人の家で、四半世紀の付き合いになる旧友達と同窓会が執り行われた。去年、新築マンションに引っ越した友人。どんな部屋なのか、ワクワクしながらの訪問である。

玄関ドアを開けられ、まず、躊躇してしまった。“どこまで靴で入って良いの?”バリアフリーの床は、ドアから一面、真っ白である。外人仕様の造りだ・・・・。部屋の中は、床、壁、天井、家電、家具、すべてが真っ白である。そして、白いテーブルの上に並べられたヨーロッパ各地の有名磁器も、白で統一されているではないか。ものすごい徹底ぶりである。美しい・・・。

近所のフレンチレストランのシェフにお願いした料理が次々と運びこまれ、とっておきのシャンパンやワインをたらふくいただき、「もぅお腹一杯」と云いつつも、別腹が次々と登場し、ケーキ、和菓子、ジェラート、メロンとたいらげてしまったのである。喋り続け、飲み続け、食べ続けた6時間であった。

帰り際、友人から全員に手渡されたのが『あざぶ最中』であった。皮と餡が別に包装されており、食べるときに合体させて食するものである。商品の中の説明書きには「皮に餡を乗せたら、数秒たりとも放置してはならぬ」と記されている。早速、素早い動作をイメージしながら、準備を整えていただくことにした。これはこれは絶品である!サクサクの皮のなんと軽やかで芳ばしいことか。粒がしっかりと残ったねっとりした小豆餡との相性も抜群である。和菓子好きではあるものの、これまで最中の評価は低かった。しかし、『あざぶ最中』は別格である。これは住所を頼りに是非とも買いに出掛けねばならぬ。それにしても、『あざぶ最中』の一幸庵は、小石川所在なのに、何ゆえ『あざぶ』なのであろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿