2011年2月5日土曜日

台天目

先週に引き続き四ヶ伝の稽古。

台天目は、天目台の上に天目茶碗を乗っけた点前である。大事な大事な天目茶碗を、丁寧に丁寧に扱いましょうってのが特徴である。唐物茶入同様、本物の天目茶碗を所持することは有り得ないため、所作を覚えるだけの手前である。大事な大事な茶碗の扱いだけに、面倒な手順が次から次へと登場する。自らの記憶力を試すには良い機会である。・・・・ほとんど覚えていなかった・・・・。手順以前に、袱紗捌きや足の運び、道具を置く位置に思いっ切り駄目出しをされ、それはそれで願ったり叶ったりの稽古内容であった。

天目茶碗は、宋代後期、南中国の福建省・建窯と江西省・吉州窯が中心となって、輸出用として製作された黒釉磁器である。建窯は油滴天目、曜変天目、禾目天目、吉州窯はタイヒ天目が代表的である。天目の名の由来は、建窯と吉州窯は並んでそびえる山の上にあり、麓から見上げると、窯が天の目のように見えるところからきている・・・・と何かの本で読んだ・・・ような気がする。

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