東京キャンパスで開講されたスクーリング、『映画研究』に参加した。
映画がメチャメチャ好きってな訳ではないが、時々は観る。メチャメチャ好きってな訳ではないため、観る映画には偏りがある。メチャメチャ好きってな訳ではないため、映画の面白さを判ってないのではないかと思う。映画についての知識が増えれば、もっと楽しめるのではないかと思った。
講義は、映画の誕生時、紙に描いた馬の絵を手動で回転させて動画風に見せる時代から始まった。映画技術は、サイレントからトーキーへ、モノクロからカラーへ、固定カメラからモーション・コントロール・カメラへ、合成からコンピュータ・グラフィックスへと、1895年にリュミエール兄弟が映画装置を発明して以来、一世紀ちょっとで飛躍的に進歩した。映画館という特定の場所で観るものだった映画は、今や、インターネットを通して、いつでも、どこでも、何でも観ることが可能になった。多くの手間と高度な技術と多額の費用がかかっていたため特定の人しか作ることができなかった映像は、今や、安価な録画装置と既成の画像編集ソフトと無料投稿サイトにより、誰でもが世界に向けて自作の映像を配信できるようになった。技術の進歩って、すごいな~。
3日間で観た映画の数は約60本。2分弱の短編から1時間超の長編まで、くっだらないがメチャメチャ笑えるサイレント・コメディから、観ているのが辛くなる重~いドキュメンタリーまで。あ~、面白かった。
講義の最初に、講師が「映画は、視覚芸術である」とおっしゃったのが印象的であった。GBMや効果音は内容を盛り上げるためには有効な手段であり、会話は内容を判りやすくするためには必要である。だが、サイレント映画や余計な説明を省いたアニメーションを観て感じたことは、飾り物を削ぎ落とした映像は、鑑賞者に想像する余地を残し、それぞれに考えさせることにより、より豊かな表現になっているのじゃないかな・・・ということだった。
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