2009年8月31日月曜日

野菜の日

今日は8月31日。野菜(831)の日だそうです。なんじゃ、そりゃ。

総選挙が終わり、24時間テレビが終わり、イモトアヤコを追いかけるように台風11号がやって来ました。外は暴風雨。大荒れ天気を幸いに、今日は家で日本列島史の4つ目のレポート書きに勤しむことにしましょう。4つ目のテーマは、「平安京における、民衆の生活文化」について。図書館で借りてきた繁田信一著『庶民たちの平安京』は、とても面白いです。内容は、その時代に書かれた文書から、貴族や庶民の生き様を読み解いているものです。庶民のハチャメチャ振りが、ドリフのコントのようで楽しい。

さて・・・・、政権交代後、現代庶民の生活も楽しいものになるでしょうか・・・・?

2009年8月28日金曜日

お気に入りの場所

暑い中、意を決して美術館に行って来た。
東京国立近代美術館工芸館で催されている 『おとな工芸館 涼しさを招く、こども工芸館 ?!コレクション』。開催期間が8月30日(日)までなので、ぎりぎりです。

昔々、今のように冷房設備が整っていなかった時代、人々は涼しさを感じる物を身近において、暑い夏を楽しんでいました。季節毎に建具を取り替えたり、小物を出したり仕舞ったりするのは大変ですが、気持ちよく日々を過ごすためには、大切な行事だったのではないでしょうか。おとな館では、薄物や藍染めの着物の涼味、白竹の清々しさ、銀の冷たさ、ガラスの透明感等々によって、涼やかさを感じることができました。

こども館では、ヘンチクリンな物体がたくさん展示されていて、思わずニマッとしてしまいました。一番のお気に入りは、「箱の男 (浜いさを作)」です。1辺15cm位の正方体の中で、裸んぼの男子が窮屈そうにいろいろなポーズでもがいています。50個ほどの箱の中の男は、全て違ったポーズで、いかにも箱から出して欲しそうな動きをしていて、とても面白かったです。きっと、制作中はとても楽しかったのではないでしょうか。

あまりメジャーでない東京国立近代美術館工芸館ですが、私のお気に入りの場所の1つです。同館は、1910年に近衛師団司令部庁舎として建てられ、1972年に重要文化財に指定されました。北の丸公園の緑に囲まれ、レンガ造りが映え、とても素敵です。あまりメジャーでないこともあり、良い物をたくさん収蔵しているわりには、いつも空いています。そして入館料は、一般200円、大学生70円、18歳未満と65歳以上は無料という、太っ腹な料金体系です。ついでに、私が在籍している京都造形芸術大学はキャンパスメンバーになっているとのことで、なんと無料です。こんな心地の良い空間なら、ちょこっと見て帰っても、全然惜しくないです。全ての美術館が、そうなって欲しいものです。

2009年8月27日木曜日

貧乏性

今年の春先、大阪在住の染織仲間が、藍の種を大量に送ってきて下さいました。

昨年度、植物染めによる作品作りをした際、彼女は自宅の庭で大量の藍を育て、その藍葉で糸を染め、見事な着尺(着物)を織り上げたのでした。育てた藍から、これまた大量の種が採取されたと云う事で、丁寧な育て方説明書を同封して送って下さったのでした。昨年度、私は、染料屋さんでタデ藍葉を購入したのですが、優しい青色がとても気に入ったので、次は自ら育てた藍で作品を作りたいと思い、説明書に従って、4月にプランターに植え付けました。すぐに芽が出て、青い小さな葉がスクスクと育ち始めました。が、そこからがいけなかった。説明書によれば、かなりの分量を間引きすることになっていたのですが、貧乏性の私は、“せっかく芽が出たのに勿体無い”なんて思ってしまったんですね。見る見る間に、小さなプランターは藍で一杯になり、栄養不足、土不足、スペース不足のため、どんどんひ弱な感じになってしまいました。で、とうとう断念です。この暑さも加わり、緑の葉が茶色になりつつあります。

貧乏性が災いして、収穫ゼロです。あ~ぁ。

2009年8月25日火曜日

薬入手経路

昨日の投稿の続きって訳ではないのですが、薬について考えてみました。ただし、まっとうな薬です。

頑健な私は、年間を通して病院に行くことがほとんどありません。ドラッグストアで薬を購入することも、ほどんどありません。たいがいは、“食べて、寝て、治す”です。ところがどっこい、我が夫は、ここ数年、定期的に通院を繰り返しています。夫は腰に持病を抱えており、大層ヒドイ時は入院し、そこそこ辛い時は治療に通い、まぁまぁ大丈夫な時は楽になる薬を貰いに行っています。昔々は、病院に行けばそこで薬もいただけました。どんな理由だったかは忘れましたが、今では、病院で処方箋を貰い、調剤薬局に薬を買いに行かないといけなくなりました。健康じゃないから病院に行く訳で、病状によっては移動が辛い場合もあります。健康体であればなんてことない距離でも、歩けない人にとっては病院に行くのだけでも精一杯なんです。病院と調剤薬局はたいがいは近い所にありますが、少しの移動距離でも世界のハテに感じる人もいるんです。

便利な世の中になった今、病人の負担を軽減すべく、端末操作で処方箋を掛かりつけの調剤薬局に送り、薬は配達で、代金はネット決済でってならないですかね。いっそのこと、いつも同じ薬の処方箋だったら、TV電話の問診でOKってなことになれば、松葉杖ついて、おっちらこっちら行かなくて済むんですがね。

この暑い最中、老体鞭打って元気に走り回っている議員候補者には、病人の不便さ不自由さは理解できないでしょうね。

2009年8月24日月曜日

みんな一緒

衆議院議員選挙まで、残すところ1週間。TVでも街中でも、盛り上がりをみせている、らしい。
私個人は、特定の政党を支持することなく、いつも、その時々で、人も政党も選んでいる。昼のニュースによると、世論調査の結果、現時点では、民主党が単独で2/3議席を獲ると予想されているらしい。今回、民主党に多くの票が流れる要因は何なんだろうか?どこの党がどうのと、意見するつもりは毛頭ないが、公報を読んでも、TVの対談を聞いても、どこも胡散臭そうに感じるのは私だけなんだろうか・・・。

選挙と並んでTV放送時間が多いと感じるのは、特定芸能人の麻薬使用事件である。
毎日、飽きもせず、どこのTV局も似たような内容を繰り返し放映している。視聴者が喜ぶからだろうか?多くの情報は想像の域を脱しておらず、◯◯なんじゃないだろうか・・・、なんて報道をしている。麻薬使用は絶対にあってはならないことであり、重要性が理解できなくもないが、今回の事件を違う視点で捉え、世の中に大事なことを伝えようとするTV局はないものだろうか・・・・。

みんなが同じ方向を向いてしまう傾向を好まないのは、天邪鬼な私だけだろうか・・・・。

2009年8月19日水曜日

現代手織物クラフト公募展

「いとへん展」が盛況のうちに終わり、出展作品が返送されてきました。過分なお褒めの手紙が添えられていたのに気を良くして、同じ作品を、駒ヶ根シルクミュージアムで開催される「第2回 現代手織物クラフト公募展」に応募することにしました。

この公募展を知ったのは、横浜シルク博物館に、古賀フミ(人間国宝)さんの佐賀錦展を見に行った時。数十枚あったチラシの中からこの1枚が目に留まったこと、以前、駒ヶ根に家を買おうかと現地を見に行ったことがあることから、この公募展には何か縁があるんじゃないかと、勝手に思っての応募です。

この公募展は、入賞すると賞状と副賞がいただけるらしい。見習芸術家としては、そんなものにはハナカラ欲はなく、作品に対する審査委員の方々のコメントがいただければ、今後の制作に生かせるのではないかと期待している次第です。審査は9月初旬。はてさて、どうなることやら・・・・。

2009年8月17日月曜日

スクーリング「素材研究」最終日

アッと云う間の最終日。昨日までの実験、サンプル収拾の中で、面白いと思ったもので小作品を造りなさいという自由制作の日。運針が苦手ながら、糸と布が好きなこと、シワを美しいと感じたことが新鮮だったことから、チクチク縫いを選びました。初日のサンプル収拾では、布3枚を重ねて縫ったのですが、もっとたくさん重ねたらどうなるんだろうと思い、最高23枚を重ねて縫ってみました。シワシワ加減に大きな変化はみられませんでしたが、洗濯により布の端がホツレて団子状になり、布地以上の盛り上がりをみせ、面白い陰影になったんじゃないかと思います。

それにしても、私はアイデアを練りに練ってから作品作りに入るタイプなので、即興で何かを作るのは苦手です。皆さん、どうして一晩で素晴らしい発想ができるのでしょうか・・・・。

スクーリング終了から1週間経過しての報告です。何故かと云えば、慣れない運針で、肩と首がコリにコッて、動けない状態だったんです。こんな肩こりは初めてです。寝返りは打てないは、首は回らないは、頭は痛くなるは、気持ちは悪くなるは・・・・、最悪です。弱っちい、身体になってしまいました。

スクーリング「素材研究」中日

2日目は、素材を捻ったり、溶かしたり、燃やしたりの日です。まずは、初日と同じ布を、細く裂き、クルクルと捻り上げます。どんどん捻っていくと布に緊張感が生まれ、耐え切れなくなると、団子状に丸まろうとします。布の種類や幅によって雰囲気が変わります。次は、布を焼きます。ロウソクの炎、蚊取り線香、線香で、焼きますが、布に含まれている油分によって燃え方が違います。炎をコントロールするのは難しいですが、焦げ模様や炭化した布地が偶然的な面白い表情を見せてくれます。次は、ポリプロピレンテープ(ビニールテープ)をアルミホイルに包んでアイロンをかけ、溶かして遊ぶもの。高温で熱するとアッと云う間に溶けてレース状になり美しいです。何枚か重ねると色彩の変化が楽しめます。塊を作ることも可能です。ゴミ出しの時にしか使わないビニテで、こんなにも遊べるなんて新鮮な驚きでした。

そもそも、ビニテにアイロンをかけてみようなんて、誰が思いついたんだろうか・・・・。

スクーリング「素材研究」初日

約半年振りの京都です。8月7日(金)~9日(日)は、ミニアチュール制作の参考になりそうな「素材研究」のスクーリングに参加しました。通常、京都でのスクーリング参加の時は前日に京都入りするのですが、今回は6日(木)に東京サテライトキャンパスで単位修得試験があったため、7日(金)初日に6時東京駅発の新幹線で出掛けました。久し振りの早起きは辛いです。

初日は、ひたすらチクチク縫いの日です。素材は、天竺(綿布)、ローン(綿布)、ドビー(レーヨン布)と綿のカタン糸。1枚から数種類を組み合わせた布を、3mmまたは5mm幅で、縦のみまたは縦横に縫い、洗濯をし、シワシワ加減やホツレ具合を楽しむというもの。縫い方や素材によって随分と違う表情になるものだということを発見。そもそも、布のシワが美しいとか面白いなんて思ったことはなく、手を加えることによって、同じ布地が全く違う表情を見せるということに驚いた1日でした。

それにしても、運針もまともに出来ないなんて・・・・・。

2009年8月14日金曜日

夏の贈り物 その2

旦那様から、夏の贈り物第2弾をいただいた。こちらが本命らしい。
ちょっと大人な感じのロンジン。小ぶりで着物にも合いそうで嬉しい。黒いベルトが付いていたが、少し物足りなかったので、半分だけ赤いベルトに替えてみた。ちょっと面白くなったと思うが、贈り主は“うぅぅぅ~ん”と唸っている。アニメの“アシュラ男爵のようだ”とも云っている。なんじゃ?兎にも角にも、有難う!

2009年8月12日水曜日

今月のお菓子

お菓子作りがとても上手な友人がいます。友人とは云え、私は未だこの女性にお会いしたことがありません。彼女は、我が旦那様の職場の同僚です。お菓子作りが趣味の一つで、気分転換によくお菓子を作るそうです。たくさん作っては、職場の皆さんに配ってくださるそうで、数ヶ月前、その一つをお裾分けしていただきました。いやぁ~、びっくりしました。その辺の洋菓子屋のお菓子とは比べ物にならないくらい、めっちゃ美味しいんです。一つずつのパッケージにまで気を配った、売り物にしか見えない出来映えなんです。あまりの美味しさ、可愛らしさに感激して、毎月定期購入させて欲しいとお願いしてしまいました。お菓子作りをしない私にとっては、とても面倒な作業なんじゃないかと思うのですが、快く引き受けて下さり、毎月、安価で大量にお届くださいます。今月のお菓子は5種類です。体重計を横目に見ながら、毎日、少しずつ楽しんでいます。

2009年8月11日火曜日

駿河湾地震

未明の地震は、ちょっとドキドキしました。

5時過ぎ、東京の我が家でも大きな揺れを感じたものの、眠気に勝てずベットの中でウツラウツラしておりました。いつも通り6時に起床し、震源地はどこだったのかしら?とテレビを点けたら、御前崎の映像が出ているじゃありませんか。私の実家は御前崎の隣町の相良(牧之原市)です。こりゃ大変ってんで、すぐに実家に電話をしたのですが、回線が混み合っているというメッセージが流れて通じません。2~3分後に再度電話すると幸いにも通じ、母の無事が確認できました。“心臓が止まるかと思った”と動揺が隠せない様子でしたが、怪我もなく、大きな被害もないようで一安心です。普段、何かあっても“べつに~”と強がる母ですが、今回ばかりは興奮した様子で、仏壇のお位牌が隣の部屋まで飛んでいったとか、本棚の本が全部散らばっているとか、食器棚の中がグチャグチャだとか、捲くし立てていました。

昼過ぎ、改めて電話してみると、すっかり落ち着きを取り戻したようでした。屋根瓦が一部ずれているらしく、さっそく大工さんに見てもらったようです。地震保険申請のために写真まで撮ってもらったようで、しっかりしたものです。たいくつな毎日に突然事件が起こり、楽しんでいるようにも見え、心強い限りです。さすが、我が母です。

娘の私は、昨晩、京都でのスクーリングを終え、東京に戻りました。京都から戻る時、久し振りに実家に寄ろうかとも思ったのですが、過酷なスクーリング内容のため、首肩がガチガチに凝り、頭痛とムカムカがひどく、我が家に戻って休むことを選んでしまいました。昨晩、実家に泊まっていたら、スリリングな朝を経験できたのに・・・と思うと残念でなりません。

私の兄は、地震発生直後に母に連絡をとり、奥さんにおにぎりと水を用意してもらい、すぐさま車で相良に向かったようです。途中で母から連絡が入り、道路が不通になっていることを知らされ、すごすごと家に戻ったようですが、さすが、頼りになる我が兄です。ちょっと鉄砲玉のような気もしますが、素晴らしい行動力と思いやり一杯の心意気に脱帽です。

時間が経つにつれ、被害状況が明らかになっています。1日もはやく、普段の生活が取り戻せることを祈っています。交通網が確保できたら、片付けに向かわねば・・・・。

2009年8月6日木曜日

単位修得試験

染織史の単位修得試験が終了しました。染織コースの学生にとっては、1年目に学ぶべく必須科目ですが、4年目にしてようやく終了です。「終了です」なんて云ってますが、あくまでも試験に合格したら・・・・の話です。が、お気楽な本人は、既に終了した気分になっています。

久し振りの単位修得試験でしたが、試験準備のための勉強は、大変有意義なものでした。いろいろな角度から西洋染織史、東洋染織史を見つめ直すことができ、ボヤッとした知識が鮮明なものとなり、まるでその時代に自分が居たかのような錯覚にさえ陥りました。正倉院の裂地を考察しては茶道をしたくなったり、リュルサのタピストリーに影響されて綴れ織がしたくなったり・・・・・、大忙しです。

2009年8月5日水曜日

ワッショイ!

我が家の北側には学校のグラウンドがあります。テニスコート4面とグラウンド2面、そしてクラブハウス1棟があります。桜の大木が5~6本あり、春は手近にお花見が楽しめます。学校のグラウンドなので、授業がある時は日中使用されることはありませんが、夏休みの今は朝から若者達で賑っています。

いろいろな使用者がいる中で、私は野球部(たぶん高等部)の練習が好きです。切れの良い掛け声を聞くと、楽しくなってしまいます。特に、全員でするランニングの時の掛け声は、一緒になって“ワッショイ!”と云ってしまうほど好きです。
  1、2、12 (ワッショイ!)
  1、2、12 (ワッショイ!)
  1234 (1234)
  1、2、12 (ワッショイ!)・・・・・・・
1人ずつ順番に1、2と掛け声をかけ、他全員で“ワッショイ!”と合いの手を入れます。声が揃っていて、気合が入っていて、とても清々しい気分になります。因みに、(たぶん)中等部の野球部は“ワッショイ!”ではなく、“ソーレ!”です。優しい響きで、まだまだ子供らしさを感じます。私は断然“ワッショイ!”派です。

今日も元気に“ワッショイ!”

2009年8月4日火曜日

音の会

先週末の頑張りのお陰で、今週木曜日の単位修得試験準備の目処が立ったことから、国立劇場「音の会」公演を聴きに行って来ました。

「音の会」は、国立劇場の歌舞伎音楽(竹本、鳴物、長唄)研修生による発表会です。若者による公演ということから、入場料金はかなり安く設定されています。今回の演目は、雨の四季(長唄)、妹背山婦女庭訓(義太夫)、棒しばり(舞踏)の3本です。どれも好きな演目です。「雨の四季」は、鳴物が多い長唄です。鳴物は、笛・太鼓・鈴を始めとし、奏者5人が、3種類~10種類近くの楽器を演奏していましたから、相当の種類を聴くことができました。これほど多くの鳴物を楽しめる演目は、そう多くはないと思います。「妹背山婦女庭訓」は、三味線と語りだけです。三味線の音はあるものの、太夫の語りだけで聴衆を惹き込むことは難しいです。聴き易い演目ではありますが、正直、ちょっと眠くなってしまいました。最後の「棒しばり」は、無条件で楽しめるものです。勘三郎監修ということもあり、最初から最後まで見せ場・聴かせ所の連続です。「棒しばり」は、能でも演じられる演目ですが、歌舞伎の方が大衆向けで大笑いできること間違いなしです。

3演目を通して、「型」や「構え」の美しさを改めて感じました。小太鼓を叩く前の撥の構え、横笛を吹き終わった後の所作、身体に対する三味線の角度、激しい踊りの途中の指先の表情、どれもこれもピタッと決まっていて美しかったです。型の美しさは、日本の伝統武芸に共通することなんだと思います。日常から、背筋を伸ばして美しい立ち居振舞いをしたいものです。