2011年11月1日火曜日

栗の渋皮煮

毎年、秋になると、長野から巨大な栗が大量に送られてくる。

美味しいものに虫はつきもので、虫に食べられないうちに人間様が頂戴するためには、時間との戦いである。そうは分かっていても、栗の皮剥きは一苦労で、なかなか気が進まないのが常である。

毎年、旦那が一苦労を買って出てくれていたのだが、何を血迷ったか、今年は『私がやる!』宣言をしてしまったのだ。栗料理といえば、バカの一つ覚えの栗ご飯しかしらない私である。大量の栗を全部栗ご飯にしたら何週間食べ続けなければいけないのか。好きではあるが、ちょっと・・・・ね。

大粒の立派な姿の栗達である。その姿を残しつつ、大量に消費できるのは何かと云えば、栗の甘露煮である。これだったら、お茶と一緒にバクバク食べられてしまう。さらに、渋皮煮であれば、渋皮を綺麗に剥く手間が省ける。

そうだ!渋皮煮にしよう!

(1)生の栗を15分程熱湯につけ、鬼皮を柔らかくしてから、栗々坊主で鬼皮を剥く。
(2)重曹を入れた湯で、20分程渋皮状態の栗を煮る。
(3)煮た渋皮栗を水にとり、栗の表面を綺麗にする。
(4)砂糖を溶かした湯を煮詰め、渋皮栗を入れて20分程煮る。

やってみればオチャノコサイサイである。渋皮栗を重曹を入れた湯で煮ると、表面がツルツルになるのには驚きであった。初体験ではあるものの、上々の出来栄えで、茶友にも瓶詰めを献上してしまった。

栗を煮ている最中、茶色くなった煮汁を見て、『この煮汁で絹糸を染めたら良い色になるんだろうな・・・・』なんて思ったりしている時、ハタと思い出したのであった。

そうだ!栗の鬼皮は染料になるのだった!

ってな訳で、中身は渋皮煮となり、鬼皮は染料にするため保管庫へと納まったのであった。

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