2009年10月30日金曜日

茶道講習会

今年度後半は、『茶席の禅語/祖師方の語録から学ぶ席中の禅語』を受講することにした。

茶席における第一の道具は「掛物」と云われている。掛物とは掛け軸であるが、茶席の場合は、禅僧の書いた禅語が飾られていることが多い。これが難しい。まず、あまりの達筆で何と書かれているのか分からない。読めなければ当然、意味も分からない。掛物により、その茶席のテーマが掲げられているのだが、読めなく、(読めたとしても)意味が分からなければ、亭主がどんな思いで席を設けたのか理解不能である。客は、その日のテーマが分からなければ、茶席の面白さ半減である。

ってなわけで、『茶席の禅語』を少しでも理解できるようになりたいと思い、この講座を申し込んだ。第一回目、教室に入った途端、場違いな感じを受けた。見渡したところ、ご高齢と思しき方々が大半である。近くに座っているお婆様方の会話を耳にすると、あちこちで「◯◯先生」と呼び合っている。どうやら、この講座は、かなり上級者向けらしい。それも、何年にもわたり、ずっと受講し続けているらしい。なんてこった。不安だ・・・。

講師は、臨済宗妙心寺派大聖寺住職の上村和尚。今回のお題は、「碧巌録93則 大光作舞」。始まった途端、不安的中である。茶席の掛物でよく目にする5~7文字程度の禅語どころではない。中学の漢文の教科書で見たような、長い長い禅語である。上村和尚が一文ずつ丁寧に、逸話を交えながら楽しく講義してくださったお陰で、難解ながらも興味深く2時間を過ごすことができたが、大変である。まぁ、私は禅僧じゃないし、知らないから学ぶわけだし、少しずつ馴染んでいけば良いかなってな感じです。

何だかチンプンカンプンのままに終わってしまった初回でしたが、「いちいち言葉で説明せず、感じ取る」こと、「理屈をあ~だこ~だ云ったら、嘘になってしまう」ことを教えられたのかな?

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