2009年10月15日木曜日

茶道修行

10月と云えば “中置” です。

11月の炉開きを前に、少し寒さを感じるようになる10月です。夏の間、お客様から遠ざけていた風炉を少しだけお客様に近づけ、少しだけ暖を感じられるような心遣いをした設えが“中置”です。この時期限定の点前です。中置には、“大板”と“小板”があり、若干扱いが異なります。大板に準じた扱いに“五行棚”があります。同じような点前でも、棚があると改まった感じがします。私だけでしょうが、少しだけ、気合の入り方が変わります。

五行棚は、玄々斎好みの棚で、焼杉の木目洗い出しの二枚板に三本の竹柱でできています。焼杉の天板と地板の中に、木(竹柱)・火(炭)・土(風炉)・金(釜)・水(湯)の五行を納めることから命名されました。竹柱は、一節を向こう柱とし、二節を客付に、三節を勝手付にして据えます。

天然素材が好きな私は、天然素材総出、なのに仰々しくない五行棚が気に入っています。

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