2009年10月20日火曜日

茶道修行

初めて 『真の茶事』 に参加しました。

今年の春の終わり頃、「真の茶事をやりましょう!」とおっしゃる先生の言葉に、どんなものなのか分からないまま「はいっ!」と元気に答えたのでした。茶事は何となく理解しているものの、『真』と付くことにより、何がどう違うのか、どんなに過酷なものなのか、とてつもなく恐ろしいものを感じながら、緊張感一杯で挑みました。

まず、長時間の正座は免れられないだろうと推測して、正座楽としびれよけ足袋と膝当てを準備しました。立派な器で懐石料理が振舞われるらしいと聞き、食後に器を清めるための柔らかい紙(不織布)と汚れた紙を入れるための袋を用意しました。そして、紋付色無地の着物一式を点検したのでした。準備は万端。あとは、お行儀良く、粗相をしないよう、大人しく楽しんでいればOK!のはず・・・でした。

いやぁ~。緊張しました。茶室の空気が違いました。張り詰めていました。茶室に入って暫くは、動作がぎこちなく、息をするのも憚られるような緊張感が部屋中に充満していました。初炭点前の後に中立ちがあり、露地で一息つき、ようやく少し緊張感がほぐれた感じです。その後、改めて席入りし、懐石料理の段になると、手の込んだ、美しい、美味しい料理に魅了され、食べることに集中してしまい、緊張感はどこえやら・・・です。これでもか、と云うほど多くの品数のお料理とお酒をいただきました。目はトローン、頭はボー、足はジンジン、お腹はパンパンです。茶懐石って、本当に美味しいんです。街中の料理屋が懐石料理なんて銘打ってお食事を出すことが許せないくらい、茶懐石って美しいんです。あ~、幸せだ~。正座じゃなくて、楽な姿勢でいただければ、もっと幸せなんだろうか・・・。おっと、懐石料理に話がいってしまいましたが、濃茶も美味しくいただきました。美味しいお菓子と抹茶は、当然の事ながら、相性バッチリです。

美味しい、楽しいで終わった茶事ですが、自分の修行の足りなさ、不甲斐なさを痛感した1日でもあります。余裕を持って茶事を楽しむために、もっと修行を積まなければ!

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