2012年1月9日月曜日

初釜

今年も、東京ドームホテル内にある、たん熊の茶室を借りて執り行われた。

昨年秋、「次の初釜は亭主をやりなさい」と仰せつかっていた。仲間内の席とはいえ、初釜の亭主役は緊張である。当日まで、どんな道具組みなのか、どんな段取りなのか、ほどんど知らされておらず、ぶっつけ本番である。自分の道具であればどんな粗相をしても“しゃぁないな”と諦められるが、先生のトッテオキの道具をお借りするとなると、ビビッてしまうものである。普段の稽古でも緊張する性質であるが、大勢の前での点前ともなれば、精神状態は尋常ではない。

年末頃、浅田真央のスケートをテレビで見た。ご母堂を亡くされてから日も浅く、まだまだ心が揺れている時期であったと思う。スケーティングが終わった後、「大勢の前で、緊張しませんでしたか?」との質問に、真央ちゃんは、「多くの皆さんが見守って下さっていると思うと、心強かったです。」と答えたのであった。

そうなんだ。“見られている”のではなくて、“見守ってもらっている”んだ。そう思うと、確かに心強く感じられる。真央ちゃんの言葉のお陰で、平常心で臨むことができました。

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