例年同様、成人の日に、東京ドームホテル内・熊魚庵たん熊北店の茶室で初釜が執り行われた。
今回の参加者は26名。時間の制約があったため、濃茶席・薄茶席ともに1席に全員が揃うこととなった。茶室にキュウキュウ詰めにグルッと一周座り、ようやく水屋担当を除いた23名が座ることができた。師匠の手前を拝見できるのは初釜の濃茶席だけなので、弟子達は皆真剣である。私は、幸か不幸か詰役を担うことができ、拝見角度は違うものの、真近(真後ろ)で所作を勉強することができた。師匠の手前はサラッとしていて、指先から身体全体が美しい。見せ付けられるようなわざとらしさがなく、いつの間にか終わっているような、流れるような手前である。
『茶室は舞台であり、客席でもある。全員が演者であり、観客でもある。』とよく言われる。せめて、茶室に居る時くらいは、美しくありたいと思う。本当は、日常生活全般がそうであると望ましいのですがね。
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