2010年9月12日日曜日

スクーリング 「世界単位研究」

何やら聞き慣れない名前のスクーリングに参加した。場所は、7月にオープンした外苑キャンパス。さほど大きくはないが、神宮外苑の緑に囲まれた、シンプルではあるが小洒落た建物が、なかなか良い感じである。

世界単位研究は、地球世界を①生態系型、②ネットワーク型、③コスモロジー型の3つの類型に分けて考えてみようという内容である。ここ数年、海外旅行からトンとご無沙汰している私にとっては、世界地図を眺めながら、世界各地の話を聞けるだけで、なんともウキウキ気分に浸れた3日間であった。

そもそも地域研究という学問が始まったのは、ベトナム戦争がきっかけだったらしい。戦争に勝つためには相手国を知らなければならないということで、アメリカで研究が始まった。日本で地域研究が始まったのは、1960年頃、東南アジアに商品を売るためにはどうしたら良いかということで、国策として進められたそうな。純粋な興味として始まった研究ではなく、欲から生まれた学問と云ったところであろうか。

人間は、生まれ育った地域や文化により、基本的な考え方や行動が出来上がるものだと思う。戦争や侵略は、それぞれの土着の文化を無視し、侵略者の自分勝手な解釈により、その土地を無理のある姿に変容させてしまう。世界中の人々が、それぞれの土地の文化を尊重し合い、大切に育みながら共存できれば良いな・・・なんて思いましたとさ。

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