2010年8月20日金曜日

亀治郎の会

久し振りの歌舞伎鑑賞である。

本日の演目は、
・義経千本桜 二幕
   道行初音旅
   川連法眼館の場
・上州土産百両首 三幕

特段、市川亀治郎を贔屓にしているわけではないが、案内のチラシが送られてきたので、ちょっと行ってみた。今回は、ちょっと通ぶって3階3等席を確保。上から見下ろすと、1階の特等席や1等席は着物姿に着飾ったオバサマ集団が陣取っていたりする。3階席はと云うと、ただただ歌舞伎を楽しもうといった風情の普段着姿の1人客が多いようだ。私の隣席は、要所要所で「よっ、○○屋」なんて声を掛けるおじさんだった。ちょっとうるさいが、雰囲気としては悪くない。

義経千本桜の二幕は、人間に化けた子狐が、捕まり鼓にされた親狐を取り戻そうという内容である。文楽でも時々上演される、人気の演目である。狐のコミカルな演技が見せ場の一つである。若い亀治郎さん、体力に任せ子狐を演じきったが、芸全体としてはまだまだこれからと云ったところではないだろうか。多くの舞台を経験して、ますます技を磨き、芸の幅を広げていって欲しいものである。

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