仏像巡り第2弾は、人形町の大観音寺。毎月17日がご本尊ご開帳ということで、出掛けてみた。
こんなところにお寺さんが・・・・と云う場所にあった。あまりにコジンマリしていて、通り過ぎてしまいそうだった。以前、ネギマ鍋を食べた「よし梅」と路地を挟んだ隣にあり、路地には昔から使い続けられている井戸まであって、大通りに面しているとは云え、レトロな雰囲気が残った一角であった。
ご本尊の観音様は、大昔は鎌倉の大清水寺におられたそうだ。廃仏令により廃棄されたが、だいぶ年月が経ってから頭だけが井戸の中から発見されたらしい。それを人形町の住民が船で人形町の大観音寺に運び、寺の片隅に安置しておいたらしい。その後、もともとあった大観音寺のご本尊が東京大空襲で焼失してしまったため、頭だけの観音様がご本尊に昇格したそうな。なんという巡り合わせか・・・。頭だけのご本尊の前(厨子の前)には、お前立ちの観音様がおられる。知らないと、それをご本尊と間違えてしまいそうなほど美しいお顔をされている観音様である。で、お前立ちの観音様の後ろに、巨大なご本尊の顔が居る。前の観音様との対比のせいか、かなり大きな顔に見える。厨子に隠れて全体像は拝見できないが、立派な様子は分かる。珍しいことにこのご本尊は鉄製だそうな。大戦時に拠出していたら、さぞかしたくさんの武器ができたことだろう、なんてつまらないことを思ってしまった。
拝佛後、人形町在勤の友人と、人形町近辺在住の友人と3人で古民家風の和食処「十四郎(とうしろう)」で豆腐ハンバーグ定食を食べ、レトロな雰囲気の喫茶店でプリンアラモードを食べ、近為でお漬物を買って帰路についた。楽しい人形町散策であった。
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