中近東文化センター付属博物館で開催されている『海を渡ったペルシア陶器 -17世紀中国・日本・イランの陶磁器貿易-』を拝観した。
中近東文化センターは、我が家から徒歩15分程度のところに在る。時間的・空間的に壮大で、内容が豊富な中近東の歴史的文化を専門に研究する場として、また、その成果を公開する施設として、三笠宮崇仁親王殿下のご発意のもと、故出光佐三氏の全幅の協力により、1979年10月に開館した。何故この場所に?という疑問はあるが、同センター所蔵の中近東関連コレクションと出光美術館所蔵の陶磁器コレクションが常設されており、なかなか楽しめる博物館である。なにより、一般入場料800円が、三鷹市民と武蔵野市民は100円という地元密着感が良い。
現在催されている企画展は、副題のとおりである。同時代に、同じ絵柄、同じ器形の陶磁器が、東インド会社の発注により、3つの国でそれぞれ作陶されたが、3つを並べてみると土、染料、筆致の違いが一目瞭然で面白い。肥前焼きの図柄を真似したヘレンドの絵皿が並設されていたが、西洋人が描く日本人図は、何ともヘンチクリンな感じである。
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