2010年6月1日火曜日

天照大神

ルーテル学院大学の日本文化史は、先週に引き続き古事記の一部を読み進めた。日本の神様の頂点に居られる天照大神は、以外にも弱っちぃ御方だったように感じられた。

イザナミを追いかけて、あの世に行って戻ってきたイザナギ。あの世の穢れを落とすため、全身を河で洗い清めるイザナギの左目から誕生したのが天照大神。鼻から産まれた弟のヤンチャさにほとほと手を焼いた兄・天照大神は、“もぉ~知らない!”と、岩戸を閉じて穴にこもってしまった。残された人々は、何とか天照大神に外に出てきてもらおうと、岩戸の前で鶏に鳴かせてみたりしたが失敗に終わった。次の手段は、誰が何を思ったのか、岩戸の前に樽を置き、その上で胸をはだけたアラレモナイ姿の女に躍らせ、皆でドンちゃん騒ぎをした。外の賑やかで楽しそうな音を聞いた天照大神は、“何事?”と、ソロソロと岩戸を開け、外の様子を覗き見ようとする。そこに、外から内に向かって鏡をかざすと、鏡に映った自分の姿を見たお馬鹿な天照大神は、“あれっ?お日様は僕だけのはずなのに・・・。誰?”と慌て、さらに岩戸を開けてしまった。そこを、外で待ち構えていた神々に、エイヤッと岩戸を全開され、外に引っ張り出されてしまった。と云う、何とも情けないような、面白い話であった。(あくまでも個人的解釈です)

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