明かりを点けましょボンボリに~、
今~日は楽しい雛祭り~。
紙雛を折った。ボンボリも桃の花も無い・・・。ちょっと淋しいが、なかなか気品があって良い雰囲気である。
上巳の節供は、宮中から武家に伝わった儀式である。雛人形は、江戸時代中期に、商人が力を持ち始めた以降に今の形になったらしい。元々、雛人形は紙で折られ、自分の悪いところを撫でて紙雛に移し、川に流して厄払いをしたものらしい。紙雛は擬人化しないために、顔を書かないのが決まり事らしい。現代の雛飾りとはだいぶ様子が違うものだ。雛飾りに必要な物は、多くはないが、それぞれ意味があり大切らしい。
・桃の花 (霊木。邪気を祓う)
・菜の花 (季節の花)
・紙雛
・サザエ、ハマグリ (紙雛が海で禊をして帰ってきた証)
・菱餅 (ピンク・・桃、白・・雪、緑・・大地。三色・・陽、四角・・陰)
・甘酒、あられ 等
ところで、雛飾りによって男雛と女雛の左右並びが様々で、どんな違いがあるのか、かねがね疑問に思っていたが、「大和撫子講座」で解決した。男雛は貴人に見立てられ、南向きに立っている。昔は電気もなく、日中、貴人さんは日光を前面に受けて立ち、南に座している民衆に向かってお言葉を発していたところから来ているらしい。南向きに立つと、民衆から向かって右が東ということになる。東は日が昇る位置で、神聖な方角とされており、そこに人が立つことは有り得ないらしい。よって、女雛は西の位置(向かって左)に居ることになる。昭和天皇以降、西洋化が進んだ影響で、女性が男性の左手側に立つ風習ができたものらしい。伝統的な並びと現代的な並びの違いということだが、上巳の節供が古代からの慣わしということから考えると、向かって右が男雛、左に女雛ってのがしっくりするように思う。
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