2010年11月10日水曜日

マザーウォーター

水曜日のレディースデーは映画鑑賞。

「マザーウォーター」は、「かもめ食堂」「めがね」「プール」に続く、人と場所の関わりをテーマにした癒し系映画。今回の場所は京都の片隅。ウィスキーしか置かないバー、コーヒーショップ、手作り豆腐屋、風呂屋、鴨川が主な登場場面で、共に“水”を扱う商売と場所である。それぞれの女店主である小林聡美、小泉今日子、市川実日子、そして全ての人々と絡む婆さん・もたいまさこが、言葉少なに、まったりと関わっていく様子がずっと続いていく。台詞が少ない分、水の音、風の音、鳥の声等々が強調され、効果的に使われている。音で気が引かれるのと同様、視覚的には“椅子”が目を引く。場面々々で使われているアンティークの椅子が、その場所に行って座ってみたい思いに駆られる。

好き嫌いが分かれそうな映画であるが、私は、このシリーズが大好きである。